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大薮順子さん写真展・講演「STAND 立ち上がる選択」 [性暴力]

大薮順子さんの素晴らしい写真と講演に加えて、
たくさんの皆様のご協力をいただき、
とてもよい写真展@イムズと講演会@アクロスを開催させていただけました
(主催は、写真展は性暴力被害者支援センター・ふくおか、講演会は福岡県弁護士会です)。

西日本新聞朝刊で2回、
NHKニュース(TV・ラジオ)でも複数回報道をいただき、
報道を視聴して感動をしたといったご意見をくださった方もいらっしゃいました。

参加した弁護士も、複数が、
「脳が傍聴した」、「感じたり考えたりが多すぎて頭が爆発した」などと
軽い興奮状態でした!

大薮様はじめ皆様、
またその方々をサポートし、あるいは留守を支えてくださったご家族の方々も、
本当にありがとうございました。

以下は、もしも理解不足の展がありましたら、
大薮さんにコラ!と言われてしまうかもですが!、
個人的に、とても胸にひびいた箇所を記載しておきます
(もっと沢山ありますが、全ては書き切れないので、まずは一部ということで)。

できれば大薮さんの本を購入いただければ、
私の稚拙なメモよりも、ずっと心に響くものがあると思います。
(本にでてくるエピソードを知って、「自殺をやめた」方もいらっしゃると聞きました)。


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たくさんの女性はもちろん、
男性被害者、家庭のなかの被害者、子どもの性虐待などが、いかに多いかということ。

いかに社会のなかで、誰にも知らずに闇にほうむられているかということ。

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暴力は加害者の意思でしかおこらないこと。
被害者の意思ではおこっていないこと。

だから、被害者に「注意しなさい」と言っても、
何をどう注意すればよいかなど誰にもわからない。

そんなことよりも、加害者にきちんと責任をとらせること。

一人の加害者に、何人、何十人もの被害者が存在しうること。
暴力は、被害者一人を傷付けるのではなく、
その周りのたくさんの家族や愛し愛される人をも傷つけること。

一人の加害者に、きちんと責任を負わせることは、
本当にたくさんの人を、ひいては社会を守ることにつながること。

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被害者は、ステレオタイプな、無個性な、
あるいは統計上の数としての「被害者」ではないこと。

その一人一人に、人生があり、個性があり、人間関係があり、
喜怒哀楽も愛情もあること。

彼、彼女たちは、怒りながら、あるいは自分を哀れみながら
被害者としての人生を選ぶこともできるし、
あるいは、よりベターに、パワフルな自分の人生を、選び取っていくこともできること。

彼、彼女たちには、たくさんの権利があること。
権利を知らされ、適切な説明とサポートを受け、
権利の行使や選択を行っていくべきであること。

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彼・彼女たちに、「あなたは悪くない」ということを、伝え続けること。

彼・彼女たちは、当然、悪いことはしていないいのだから、
そう言われると怒ることもままあること。

それでも、いつか、「どうして、あの日、あのとき、あの場所にいたのか」、
「違う行動をとっていたら、被害にあわなかったんじゃないか」と
彼・彼女達が、過去を悔やんでしまう時に、
どう考えても過去は変えられない、おきたことは無かったことにはならない、
でもその出来事は、「あなたの意思でおこったものではない」「あなたは悪くない」こと。

そう繰り返し語り続けられたことが、
いつか心の中に種をまき、次の人生を選び取っていく上の糧になりうること。

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被害者が被害を語る時、周りで嵐がおこる。
どうしてそういうことを言うの、言われた側はどうなるの・・・
嵐のなかで、被害者が孤立してしまうことさえある。

それでも彼・彼女達は、自分が悲劇の主人公になりたいわけでも、
有名になりたいわけではなく、
自分があった被害から、他の人、自分の子ども達が同じ被害にあわないために、
自分で被害をくいとめるために、勇気をもって語ってくれた人達がたくさんいたということ。

その人達を孤立させてはいけないこと。
社会が手をさしのべて、依存関係に陥らず、けれども互いによりそって、一緒にやっていくこと。

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(郷田真樹)

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木村草太さん講演「憲法解釈の理論-集団的自衛権と同性婚を素材に」 [憲法]

5月25日、福岡県弁護士会の総会が開催され、
憲法学者の木村草太さんに記念講演をいただきました。

木村さんは、「首都大学東京大学院社会科学研究科法学政治学専攻・
都市教養学部都市教養学科法学系教授」というお立場ですが、
あの「報道ステーションの憲法学者の先生」の方がわかりやすいかもしれないですね。

お話は、「憲法解釈の理論-集団的自衛権と同性婚を素材に」というものでした。

国際法の読み解き方、
憲法の読み解き方などを、
わかりやすいたとえを駆使して、順を追って丁寧に、
詰め将棋のように綺麗に問題のとらえ方を説明してくださいました。

結論として、
日本国憲法には集団的自衛権を根拠づけるような規定はない、
憲法は同性婚を禁止していない、
ということが、フローチャート式によくわかりました。

詰め将棋のような理論展開で、
クリアカットとはこのことか!というすっきりした気持ちです。

(質疑応答でお伺いするような事柄でもありませんでしたが、
 とはいえ、一番おうかがいしたかったのは、その、問題整理能力の身につけ方?だった、
 という講演会でした)

少しずつ少しずつ慣らされて、見聞きする情報そのものも操作されて、
私達はいま、気がつかないうちに、戦前そのもののような社会にいると感じます。

戦前だって、同じように、ある日突然危機的な何かがあったのではなくて、
なんとなく、あれ?、あれ?と思っているうちに戦争がはじまって、
でも、市民の生活はなんとなく続いていって・・といううちに、
気がつけばあの大惨禍に至ってしまったのだったのだろうと思います。

戦争や互いが互いを監視して縛り合うような社会は、
誰かの強い意志によっても興りえるのでしょうが、
それを支えるのは、一人一人の無意識・無関心にほかならないと思います。

わからないから選挙にいかない。
忙しいから選挙にいかない。
誰に投票したって一緒でしょ。
私の一票くらい、誰にいれても社会は変わらないでしょう。

でもその一票一票が集まって、いま、私達はたくさんの政治家達から
「政治が何をやっても国民は目先のことしか考えてない」
「税金あげずに、適当に福祉をばらまけば、選挙なんて大丈夫」と、
簡単に手なづけられるかのように誤解をされている、
語弊を怖れずにいえば、見下されているように思います。

子ども達が、戦争に怯えず、平和な社会で生きていけるように。
好きな人と、自分らしく人生を歩んでいけるように。

あなたの意見を、無投票ではなく、白票でもなく、
きちんと社会に伝えていただければと願います。

まずは、暑くても、雨降りでも、忙しくても、ちょっと大変な思いをしてでも
きんと1票の行使を、ぜひ!。

(郷田真樹)

「男女平等及び性の多様性の尊重を実現する宣言」 [男女共同参画]

5月25日、福岡県弁護士会の総会が開催され、
「男女平等及び性の多様性の尊重を実現する宣言」が議決されました。

これは、下記の前提で、弁護士会が、
男女平等及び性の多様性尊重を実現するために基本計画を整備し、
さまざまな取り組みを行っていく予定であることを宣言するものです。
 
***抜粋***
私たちの住む社会は、さまざまな個性をもつ人々で構成されています。

どの人もみな、個人として尊重され、
自らの個性と能力を十分に発揮する機会が確保されなければならないことは、
いうまでもありません。

性別という枠を超えた人権尊重の必要性も指摘されはじめている現在、
性の多様性を受け入れ、それぞれの個性を生かし活躍する社会という観点は
非常に重要です。


かかる観点から、福岡県弁護士会は、
真の男女平等の実現とともに、性別を問わず、
全ての人々が、自分らしく、個性と能力を十分に発揮できる社会をめざして、
みずからが総合的かつ統一的な取り組みを行うことが必要だと考えました。」


当事務所も、ご相談者・ご依頼者の方はもちろんのこと、
様々な弁護士・弁護団や、関係各機関の皆様とともに連携をとりながら、
男女平等や、性の多様性が尊重される社会を実現するために、
さまざまな側面から取り組みを行っていきたいと思います。

皆様、今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。

(郷田真樹)