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映画「月光」〜お近くで機会があればぜひ〜

映画「月光」が福岡のKBCシネマさんで上映されました(満席でした!)。

絶望と生きる

「失われそうな魂をつなぎ止めるのは何なのかー」

「魂の殺人」といわれる問題を描く衝撃作

等として、性暴力・性虐待を真正面から見据えた映画です。

当事者の方にお会いするたび、法曹としてできることの限界、
法律の不備に忸怩たる思いををすることが本当に多い性被害。

わかりやすい被害・被害者なんてない。
悪いのは加害者であって、被害者が自分を責める必要なんて全くない。
被害者が、世間の求める被害者像を生きていかなくていい。

被害のお話をうかがうたびに、いつも、いろいろな気持ちがないまぜになります。

性暴力は、目に見えないところで、本当にたくさん引き起こされていること。
性暴力の加害者も被害者も、特別な人達ではなくて、
あなたの街の、そこにも、ここにもいて、一見、普通にみえる生活をしているということ。
それなのに、1度の性暴力によって、被害者が損ない、失うものの大きさは果てしないこと。
性暴力は、どんな理由があれ、絶対に許されてはならないこと。

そうしたことが、映画を通じて、たくさんの人に伝わっていけばいいなと思わずにはいられませんでした。

被害にあうのは被害者のせいじゃない。

家族もパートナーも、友達も同僚も先生も、
支援者も、病院も、警察も、法律関係者も。
あなたの全てを知って完全に理解できる人は、なかなかいないかもしれないけれど、
でも、あなたのことを、心から思ったり、よりそって、たくさんのことがあっても、それでも本来のあなたの人生を生きていってほしいと願っている人達は、この社会にはたくさんいます。
たとえば、月光の監督さんや関係者も含めて。

今すぐに、具体的につながれる人がいなくても、あたなが手をのばせば、
それは、きっとすぐそこにあります。

昨年、福岡で写真展を開催してくださった大藪順子さんは、
著書「STAND−立ち上がる選択」に、

「泣き寝入りを強いられている性暴力被害者へ届くことを願っている。
 その一人ひとりが、世界でたった一人の特別な存在であること、
 つらい経験があるからこそ、被害後の人生を
 もっと輝いて幸せに過ごすことが可能であることに気付いてもらえるよう祈りつつ」

と記載されていました。

事件があっても、そんなことでは損なわれない、誰にも奪うことができない、たくさんのサバイバー達の真摯な人生を写しだした写真は、神々しくさえありました。

映画「月光」が、たくさんの人達のお手元に届いて、
特に、男性にも、性暴力なんて関係がない・無縁だ、と思っている人達にも届いて、
みんなが、被害者によりそえる社会につながっていきますように。

また福岡で、あるいは全国各地で、たくさんの上映の機会がありますことを、心から期待しています。

https://www.facebook.com/gekko.movie/posts/1070499349761348


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